江戸時代当時の人々が歩いた吉原への道を辿り、大門から入り、吉原の中の構造や情景を見てみます。
その上で、吉原の一年の年中行事を巡り、吉原の1日を見てみましょう。
さらに、当時の女性たちの中で、遊女がどういう存在だったのか、浮世絵や出版物は遊女をどう描いたのか、さまざまな事例から一緒に考えたいと思います。
法政大学社会学部教授、国際日本学インスティテュート(大学院)運営委員長、社会学部長、総長を歴任。
専門は日本近世文化・アジア比較文化。研究領域は、江戸時代の文学、美術、生活文化。『江戸の想像力』で芸術選奨文部大臣新人賞、『江戸百夢』で芸術選奨文部科学大臣賞・サントリー学芸賞。その他多数の著書がある。江戸時代の価値観、視点、持続可能社会のシステムから、現代の問題に言及することも多い。2005年度紫綬褒章。現在、一般社団法人日本オープンオンライン教育推進協議会副理事長、人間文化研究機構教育研究評議会評議員、サントリー芸術財団理事、『週刊金曜日』編集委員、TBS「サンデーモーニング」のコメンテーターもつとめる。
『江戸の想像力』『近世アジア漂流』『江戸百夢』『グローバリゼーションの中の江戸』『鄙への想い』『カムイ伝講義』『布のちから』『江戸から見ると』『苦海・浄土・日本―石牟礼道子 もだえ神の精神』『遊廓と日本人』『江戸から見ると』など
『日本問答』『江戸問答』『江戸とアバター』など
『大江戸視覚革命』など
「吉原の狐舞」は大晦日の吉原だけに見られた厄払いの門つけ芸で、本展出展作品の「衣裳人形 吉原狐舞」に当時の姿をご覧頂く事ができます。吉原の狐舞保存会が美術作品や僅かな文献資料をもとに現代に復活させた「吉原の狐舞」を披露します。
長唄「吉原雀」は「教草吉原雀」の外題で明和5年11月に江戸の市村座で初演されて以来、吉原の風物や生活を活写する名曲として唄い継がれてきました。長唄の古典を、本学邦楽科の演奏でお楽しみください。