ロゴマーク:大吉原展 江戸アメイヂング Yoshiwara: The Glamorous Culture of Edo's Party Zone

2024.3.26TUE~5.19SUN
東京藝術大学大学美術館
福田美蘭さんの描きおろしメインビジュアル

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2023.11.30
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喜多川歌麿《吉原の花》寛政5年(1793)頃 ワズワース美術館蔵 Wadsworth Atheneum Museum of Art, Hartford, CT. The Ella Gallup Sumner and Mary Catlin Sumner Collection Fund

大吉原展 江戸アメイヂング

Yoshiwara: The Glamorous Culture of Edo's Party Zone
来春、桜満開の上野に江戸吉原の美が集結!
「江戸吉原」の約250年にわたる文化・芸術を学術的に検証
仕掛けられた虚構の世界を約250件の作品で紹介する

約10万平方メートルもの広大な敷地に約250年もの長きに渡り続いた幕府公認の遊郭 江戸の吉原は、他の遊郭とは一線を画す、公界としての格式と伝統を備えた場所でした。武士であっても刀を預けるしきたりを持ち、洗練された教養や鍛え抜かれた芸事で客をもてなし、夜桜や俄など季節ごとに町をあげて催事を行いました。約250年続いた江戸吉原は、常に文化発信の中心地でもあったのです。3月にだけ桜を植えるなど、贅沢に非日常が演出され仕掛けられた虚構の世界だったからこそ、多くの江戸庶民に親しまれ、地方から江戸に来た人たちが吉原見物に訪れました。そうした吉原への期待と驚きは多くの浮世絵師たちによって描かれ、蔦屋重三郎(つたやじゅうざぶろう)らの出版人、文化人たちが吉原を舞台に活躍しました。
江戸の吉原遊郭は現代では存在せず、今後も出現することはありません。本展では、今や失われた吉原遊郭における江戸の文化と芸術について、ワズワース・アテネウム美術館や大英博物館からの里帰り作品を含む国内外の名品の数々で、歴史的に検証し、その全貌に迫ります。

本展の見どころ

01

約250年もの間続いた江戸吉原の歴史・文化を学術的に検証
菱川師宣、英一蝶、喜多川歌麿、
鳥文斎栄之、歌川国貞、
葛飾北斎、酒井抱一、高橋由一、
鏑木清方らの作品が一堂に!

様々な絵師たちが描いた風俗画や美人画を紹介しながら江戸時代の変遷を辿り、高橋由一の《花魁》を経て変容していく近代の様相までを通覧します。
なお、東京藝術大学大学美術館が所蔵する重要文化財《花魁》は現在修復作業中。本展では、修復後、初の展示となります。
02

実は江戸文化の発祥地!
吉原の洗練された
文化と独特の風習を紹介!

鳥居清長、葛飾北斎、歌川広重など、厳選した浮世絵などから、遊女たちの教養やファッション、しきたりや独自の風習を紹介します。
03

展示室で町並みを再現!
年中行事やランドマークで
吉原訪問
圧巻!
3メートル四方の巨大ミニチュアワールド「三浦屋」と
辻村寿三郎の江戸風俗人形を展示

展示室全体を吉原の町に見立て、大門、高札、桜、常燈明、見返り柳など、当時のランドマークをめぐることで、 吉原の町の疑似体験が可能になります。
また、辻村寿三郎の江戸風俗人形が並ぶ吉原の妓楼「三浦屋」の3メートル四方の立体模型も必見です!
04

ワズワース・アテネウム美術館や
大英博物館の名品の数々が里帰り!

ワズワース・アテネウム美術館から日本に里帰りする喜多川歌麿の《吉原の花》のほか、大英博物館が所蔵する喜多川歌麿、歌川国貞、鳥文斎栄之、鳥居清長、勝川春潮らの名作の数々を展示します。
05

メインビジュアルは福田美蘭さんの描きおろし《大吉原展》
会場では完成版を展示予定!

本展のメインビジュアルに使われている作品は、現代美術作家・福田美蘭さんの描きおろしである《大吉原展》。本展に出品される作品の数々をモティーフに、花魁や吉原の町並みがモノクロで描かれています。
また会場では、このメインビジュアルをもとに、福田さんがさらに色付けを施した《大吉原展》の完成版を展示予定です!
福田美蘭さんの描きおろしメインビジュアル

福田美蘭さんプロフィール

現代美術作家。1963年東京生まれ。東京藝術大学美術学部絵画科油画専攻卒、同大学院美術研究科修士課程修了。1989年、第32回安井賞を最年少で受賞。西洋近代美術や日本美術、広告など身近なイメージの既成概念に対して問題提起し、新しいものの見方を提示する作品を国内外で発表している。
喜多川歌麿《吉原の花》寛政5年(1793)頃 ワズワース美術館蔵 Wadsworth Atheneum Museum of Art, Hartford, CT. The Ella Gallup Sumner and Mary Catlin Sumner Collection Fund

本展構成

01

第一部

厳選した浮世絵を用いて、吉原の文化、しきたり、生活などを映像を交えてわかりやすく解説し、導入とします。

02

第二部

菱川師宣(ひしかわもろのぶ)、英一蝶(はなぶさいっちょう)、喜多川歌麿(きたがわうたまろ)、鳥文斎栄之(ちょうぶんさいえいし)、酒井抱一(さかいほういつ)らが描いた風俗画や美人画を紹介しながら江戸時代の変遷を辿り、高橋由一の《花魁》(1872年)を経て変容していく近代の様相までを通覧します。

03

第三部

吉原の五丁町を歩いているように感じられる展示室全体の演出を試みます。浮世絵を中心に工芸品や模型も交えてテーマごとに作品を展示し、季節ごとの年中行事をめぐりながら、客の作法や遊女のファッション、芸者たちの芸能活動を知ることができます。

喜多川歌麿《吉原の花》寛政5年(1793)頃 ワズワース美術館蔵 Wadsworth Atheneum Museum of Art, Hartford.
                            The Ella Gallup Sumner and Mary Catlin Sumner Collection Fund
喜多川歌麿《吉原の花》 寛政5年(1793)頃 ワズワース・アテネウム美術館
Wadsworth Atheneum Museum of Art, Hartford.
The Ella Gallup Sumner and Mary Catlin Sumner Collection Fund
歌川国貞《美人合 俄》 文政(1818−30)末期
                            山口県立萩美術館・浦上記念館
歌川国貞《美人合 俄》 文政(1818−30)末期
山口県立萩美術館・浦上記念館
勝川春潮《吉原仲の町図》 天明後期-寛政前期(c.1781-1795) 大英博物館
                            ©The Trustees of the British Museum.
勝川春潮《吉原仲の町図》 天明後期-寛政前期(c.1785-1795) 大英博物館
©The Trustees of the British Museum.
高橋由一《花魁》明治5年(1872)
                            東京藝術大学
高橋由一《花魁》 明治5年(1872)
東京藝術大学
人形・辻村寿三郎、建物・三浦宏、小物細工・服部一郎《江戸風俗人形》
                            台東区立下町風俗資料館
                            撮影:石﨑幸治、写真提供:三浦佳子
人形・辻村寿三郎、建物・三浦宏、小物細工・服部一郎《江戸風俗人形》 昭和56年(1981) 台東区立下町風俗資料館
撮影:石﨑幸治、写真提供:三浦佳子

開催概要

展覧会名
大吉原展 江戸アメイヂング
Yoshiwara: The Glamorous Culture of Edo's Party Zone
会場
東京藝術大学大学美術館(台東区・上野公園)
会期
2024年3月26日(火)~5月19日(日)
開館時間
午前10時~午後5時(入館は閉館の30分前まで)
休館日
月曜日(ただし4月29日(月)、
5月6日(月)は開館)、5月7日(火)
主催
東京藝術大学、東京新聞、テレビ朝日
特別協力
台東区立下町風俗資料館、千葉市美術館
輸送協力
日本航空、日本貨物航空
お問い合わせ
050-5541-8600(ハローダイヤル)
アクセス
〒110-8714 
東京都台東区上野公園12-8
JR上野駅(公園口)、東京メトロ千代田線根津駅(1番出口)より徒歩10分
京成上野駅(正面口)、東京メトロ日比谷線・銀座線上野駅(7番出口)より徒歩15分
  • ※ 駐車場はございませんので、お車での来館はご遠慮ください。
報道関係お問い合わせ
「大吉原展」広報事務局(ユース・プラニング センター内)
〒150-8551 東京都渋谷区桜丘町9-8 KN渋谷3ビル4階
TEL:03-6821-9100
E-mail: daiyoshiwara2024@ypcpr.com